
皆さん、怪我には気を付けましょう。
怪我は痛い!、本当に痛い!。
って当たり前ですね、誰も怪我をしようと思って怪我をする人はいないと思います。
ただ、怪我をする場所によって、傷み具合が全然違うことをご存知でしょうか?。
怪我をすると特に痛みを強く感じる場所・・・それは指先の怪我です。
私はずいぶん昔になりますが、その特に痛いを言われる "指先" を3針縫ったことがあります。
昔話、聞いてください。
パチスロで大勝ちして調子になっていると
今から33年前の話になります。
その日は午後3時くらいからパチスロを打ち、なんと12万円勝った日でした。
当時はパチンコやパチスロで、どれだけ勝っても4万くらいしか勝ったとこがなかったので、驚きと興奮で
テンションMAX!。
当時大学生ということもあり12万円というのは本当に大金!。換金所から12万円ものお金を持ち帰るのに、
襲われたりしないか緊張しまくったことを覚えています。

帰宅後、気が大きくなっていた私は、友達に電話し「俺がおごるから、これから宅飲みしようぜ!」と
友人3人に声を掛けました。
ドアに指をはさみ、3針縫う怪我
しばらくして友達が車で迎えに来てくれたので、アパートを出ようと靴を履きながら玄関ドアを開けた後、
ふと台所のガス給湯器(今はもうあまり見かけませんが)に目をやると種火がついてるのに気づきました。
つけっぱなしは良くないと思って、履いた靴を足で脱ぎながら台所に戻ろうとしたのですが、体勢を崩して
しまい、閉まりかけた玄関ドアの根元部分に左手の人差し指を置いてしまいました・・・。
皆さんご存知の通り、アパートのドアは開けっ放しにならないように、勝手に閉まる構造となっていますので、
ドアの根元に左人差し指を置いたままドアが閉まってしまったのです!。
「ミシッ!」と挟まれた人差し指から音がしました。「痛てぇぇぇッ!」と声が出て、とっさにドアを
蹴り返し、挟まれた指抜いたのですが、挟まれていない右手の人差し指と比べたら、指の厚さが半分になって
いました。
みるみるうちに血が流れだし、止まる兆しもないので口に指を入れながら、向かいに来てくれた友達に
夜間救急に連れて行ってもらいました。
今日は縫えません

ところが病院に行くと「先生がいないので今日は縫えません。明日また来てください」とのこと・・・。
応急処置だけしてもらい、包帯ぐるぐる巻きで帰ってきました。
「俺がおごるから・・・」といった手前、一度友達の家まで行ったのですが、指が痛過ぎてお酒を飲む気分
にもなれず、1万円を友達に預け、「これでいい酒飲んでくれ。俺は帰るから」と言い残し、一人家に帰り
ました。
夜は一睡も出来ず
家について時計を見ると、もう夜12時が過ぎていました。
歯磨きして寝ようとしたものの、横になると怪我した箇所がズキズキ痛んで、とても眠れませんでした。
横になると痛いので起き上がりますが、その状態ではとても寝付けず、もう一度横になってみますが、
やっぱり指が痛くて寝付けません。それを何度も繰り返しましたが、結局は一睡も出来ませんでした。

指先を縫うような怪我をした場合、寝ようとするとズキズキ痛む理由は以下の通りです。
1. 横になると血流が増えて“ズキズキ”が強くなる
⇒立っている・座っているときは重力の影響で血液が下に溜まりやすいですが、 横になると血液が
全身に均等に回りやすくなります。
すると、傷口周辺の血流が増え、炎症部位が“ドクドク”と脈打つ圧力が高まり痛みが増幅します。
2. 縫うような傷は神経がむき出し状態で“過敏”になっている
⇒縫合が必要な怪我は、皮膚だけでなく神経の末端も損傷していることが多いです。
そのため再生途中の神経が過敏になり、ちょっとした刺激でも痛み信号を出します。
また夜は刺激が少ないため痛みだけが際立って、より強く痛みを感じてしまうのです。
3.炎症は夜に強くなる傾向がある
⇒人間の体は夜になると、副交感神経が優位になり、免疫反応が活発化します。
また炎症物質(サイトカイン)が増えるため、傷の炎症が夜に強まりやすいのです。
翌日やっと指先の縫合
痛みで一睡も出来ない長い夜を過ごし、やっと朝を迎えました。
9時になるのを待ち、昨夜救急で訪れた病院へ行きました。
あんなに眠れないほど痛かった指先を縫合するだなんて、恐ろしくてたまりませんでしたが、
その前に大きな関門が訪れました。
それは、昨日ぐるぐる巻きにされた包帯を剝がすことです。
傷口は既に、血で包帯と一緒に固まっている状態ですので、消毒液中に包帯ごと漬けて、ふやかす
のですが、そもそも固まっているので、短時間ではほぼふやける訳もありません。
なかなか取れないのこともあり、看護婦さんには半ば強引に包帯をむしり取られました。
「痛てぇ!」と叫びたいくらいの激痛に何とか耐え、やっと傷口が現れました。
「あとは縫ってもらえば楽になれる」と信じてやまなかったのですが、縫う前に更に大きな関門が!。
傷口の縫合をするので、当然麻酔を打つのですが、どこに打つのかと思ったら、傷口の真横に!!!。
そう!、それでなくても指先が切れていて痛くて仕方ないのに、その傷口のすぐ横に、しかも3回も
麻酔を打たれたのです・・。
本当に痛くて痛くて、声こそあげませんでしたが、さすがに涙が流れました・・・。
その後3針縫われたのですが、麻酔の注射が痛過ぎて、縫われている間の痛みは、麻酔の効果もあったと
思いますが、あまり記憶には残っていません。
とにかく麻酔の打ち方です。指先を縫合するから傷口の近くに打たざるを得ないのかも知れませんが、
麻酔の意味!。
麻酔を3回も、しかも傷口の真横に打つのですから、3針縫ったことを考えると、麻酔打たなくても結果
同じじゃないかと思ってしまいました。
ホント成人してから痛くて涙が流れたのは、この時以外にはありません。
もう2度と経験したくない痛みです。
痛み関門はつづく
怪我をした当日は痛くて一睡も出来ませんでしたが、縫合されて少し緩和されたのか、それに前日一睡も
していないこともあり、その日はぐっすり眠ることが出来ました。
ところが、指先の怪我はいろいろと日常生活に影響を及ぼします。
まずはお風呂です。
濡らすことも出来ないので、包帯ぐるぐるの左手にビニール袋をかぶせ、身体や頭を洗うのも一苦労。
利き手ではなかったのが本当に不幸中の幸いですが、はやり片手が使えないのは不自由です。
それ以上に苦痛なのが、やはり傷みとの闘いです。
何もしない時は当然痛みもほぼ感じないほどですが、指先ということもあり、不意にどこかに当てて
しまうことも頻繁にあります。その時の痛みはホント激痛です。勢いよく当ててしまった時は、涙が
ちょちょぎれるくらいの痛みです。
それと、縫合しているため、病院には抜糸するまでの間(約1週間)、毎日消毒に行かなくてはならない
のですが、毎回包帯を剥がされるので、血で固まった包帯を剥がされるのが本当にしんどい!。
縫われた日に初めてそれを経験しましたが、縫合されていることもあり、正直それよりはマシです。
ですが、傷口と包帯が血で一体化していますので、傷口から包帯を剥がされることに変わりはありません。
毎日消毒される前には必ずこの激痛がセットとなります・・・。
そんな1週間をなんとかこなし、やっと抜糸へこぎつけました。
抜糸後はあまり記憶がないので、傷みもそこまではなく、それなりに生活できるレベルだったと思います。
なぜ指先の怪我は痛いのか?
ではなぜ指先の怪我はこんなにも痛いのか、以下にまとめてみました
1. 神経密度が全身トップクラス
指先は、触覚・温度・痛覚を感じる神経が極端に密集しているので、たとえ浅い傷だったとしても
“深刻な痛み”として脳に伝わります。
つまり、神経が非常に密集しているため、同じ怪我でも他の部位より痛みが強く出やすいのです。
2. 血流が多く、炎症が強く出る
細かい血管が多いので、炎症反応(腫れ・熱・痛み)が強く出やすい。
特に“縫うような裂傷”は皮膚が引き裂かれる形なので炎症が強くなります。
3. 拍動痛(ズキズキ)が起きやすい構造
指先は心臓から遠い末端です。 そのため、心臓の鼓動が傷口に響きやすく、ズキンと痛みます。
4. 常に使う部位なので休まらない
キーボード、スマホ、物をつかむ動作など、指先は“1日のほぼすべての時間”使われています。
治りかけの傷が刺激され続けるため、痛みが長引くこととなります。
5. 脳が“重要部位”として過敏に守ろうとする
指先は生存に直結する精密作業の要です。
脳はここを守るために痛みを強く感じるように設計されています。
最後に
このように、指先は人間が生きて行く上で、常に使用する、そしてとても精密で、神経の密集した部位で
あるため、同じ程度の傷でも他の部位に比べて、特に痛みを感じやすい構造となっています。
誰も怪我はしようと思ってする訳ではありませんが、特に指先の怪我には注意しましょう!。