サッカー

前代未聞!トランプ大統領がワールドカップに介入し、ルールを変えさせたバログン問題。・・・しかしアメリカ大敗で皮肉な結果に。

2026年北中米ワールドカップ、7月1日、決勝トーナメント1回戦。

アメリカ vs ボスニアヘルツェゴビナ戦で、後半19分、アメリカのFWフォラリン・バログンが

ボスニアヘルツェゴビナのDFタリク・ムハレモヴィッチの足首を踏みつける形となって、

レッドカードを受け一発退場となりました。

ご存知の通り、レッドカードをもらうとその試合だけでなく、自動的に次の試合も出場停止となります。

アメリカはこの試合2-0で勝利し、決勝トーナメント2回戦に進みましたが、通常であれば、

この試合でレッドカードを受けたバログンは次戦のベルギー戦には出場できないハズでした。

しかし、ベルギー戦の直前、トランプ大統領による前代未聞の政治介入が行われました。

トランプ大統領がFIFAに要請

トランプ大統領がFIFA会長ジャンニ・インファンティーノに直接電話し、アメリカ代表フォラリン・

バログンのレッドカードについて、判定の再検討を要請しました。

これによりFIFAは7月5日、レッドカードによる次戦の1試合出場停止処分を“事実上取り消し

(執行停止)” としたのです。

なお、FIFAの言い分はこうでした。

  • レッドカード自体は取り消されていない
  • ただし、1試合停止の“執行”を1年間の保護観察期間として停止することとする
  • 期間中に同種の重大反則を行えば、即座に停止処分が復活する

つまり、形式上は「処分撤回」ではなく「執行猶予」という扱いです。

ただ、結果として次戦のベルギー戦への出場停止処分は、事実上破棄されたことになります。

引用元:トランプ米大統領の“介入騒動”、渦中のFWが心境「僕のW杯デビュー…」 ネット賛否「謝る必要はない」「『出場しない』と言うべきだった」 (中日スポーツ) - Yahoo!ニュース

トランプ大統領のコメント

今回の騒動について、トランプ大統領はSNSや記者からの質問に

  • 「FIFAは正しいことをした。大きな不正を正してくれた」とSNSで称賛。
  • 「あれはファウルではない。2人のアスリートが絡まっただけだ」と説明。
  • インファンティーノとの電話については「何をすべきか指示したわけではない」と強調。
  • 「スター選手が出ない試合は価値が下がる。だからバログンを出場停止にするのは大会の価値を損なう」
  • 「ペレが出ない試合なんて誰も見ないだろう」

と語っていました。

普段「ディール(取引)」「ディール」と言い続けているトランプ大統領。

「スター選手が出ない試合は価値が下がる」という理由でルールを曲げてしまっては、スポーツは成り立ち

ません。

そんな自分よがりの主張ばかりしていては、どんな相手に対しても "ディール" なんて全くうまく行かない

と思うのですが・・・。

ルールがあって、そのルールの縛りの中で一喜一憂して楽しむのがスポーツです。

自分が面白くないからと言って、ルールを変えてまでスポーツを操っても、結果は捻じ曲げられ、

たとえそれで勝ったとしても、さほど楽しい気持ちにはならないと思うのですが・・・。

ホント駄々っ子の発想としか思えません。

アメリカという大国の大統領ともある人が、こんな幼稚な発想で自分の意見を押し通してしまうとは・・・。

裏には商業的理由も

FIFA会長ジャンニ・インファンティーノ氏は、今回の2026北中米ワールドカップ開催前、開催地の

一つであるアメリカのトランプ大統領に "FIFA Peace Prize(FIFA平和賞)" なるもを贈呈しています。

インファンティーノは「あなたはこの賞にふさわしい」と称賛しながら手渡していました。

それから今回の出場停止を猶予するバログンへの特別な配慮。

どうも、今回の北中米ワールドカップではアメリカでの興行収入が大変大きいようで、FIFAとしては

トランプ大統領に媚びた形となったようです。

インファンティーノ会長は、FIFAに莫大な収入をもたらしているお得意様からの要望に、二つ返事で

ルールを変えてしまった訳ですが、この決断により、FIFAは信用を大きく損なう結果になってしまった

のではないでしょうか?。

FIFAのこの決断には反発が続出

FIFAのこの前代未聞の発表に対し、各方面から反発が続出しました。(当然ですね)

  • ベルギー協会が「理解不能」と声明を発表し、FIFAに異議申し立てを行う・・・しかし却下
  • 欧州サッカー連盟(UEFA)は「超えてはならない一線を越えた」と強く批判
  • ワールドカップ史上、ここまで露骨にルールが踏みにじられたことは一度もなかった
  • インファンティーノは倫理的・道徳的な感覚は持たず、商業的に有利なことだけを考えている
  • 独裁者というものは "恥" というものを知らない。こんなことは許されるべきではない。

決勝トーナメン2回戦、アメリカ vs ベルギー

レッドカードによる次戦出場停止が取り消されたという、前代未聞の政治介入がなされ、

世界中から注目を集めたアメリカ vs ベルギーの一戦(ベスト8をかけた試合)が、7月7日が行われました。

試合展開を詳しく見て行きましょう。


前半の試合展開

0分〜10分:ベルギーが圧倒的に主導権を握先制0-1

  • 0:46 キャスターニュの強烈なミドルをアメリカGKフリーズがいきなり好セーブ。
  • 9分 ベルギー先制。 右サイドからラスキンが折り返し → デ・ケテラーレが押し込む(0–1)

アメリカは完全に押し込まれ、最初の10分はベルギーが60%以上のポゼッションで支配しました。

31分:アメリカ同点追いつく(1–1)

  • バログンが倒されて得たFKをティルマンが直接決める
  • 壁に当たってコースが変わり、ベルギーGKクルトワの逆を突く。

33分:ベルギー、すぐさま勝ち越し(1–2)

  • 左からトロサールのクロス → デ・ケテラーレが高さを生かしたヘディングで2点目。
  • アメリカが追いついた喜びはわずか116秒で消滅

後半の試合展開

57分:アメリカGKフリーズの致命的ミスからベルギーが突き放す(1–3)

  • フリーズがエリア外へ飛び出してロングボールを処理 → 次のアクションを躊躇してボールロスト
  • デ・ケテラーレがプレス → ボールがこぼれ → ファナケンがロングシュートで無人のゴールへ

この失点でアメリカは完全に崩れ、ベルギーが試合を掌握します。

79〜83分:アメリカの最後の反撃も不発

  • ベルハルターのミドルは枠外。
  • バログンの決定機はクルトワがセーブ。

90+3分:ルカクがダメ押し(1–4)

  • ヴァナケンの強烈なプレス → ボールがルカクへこぼれる
  • ルカクが左からカットインして低いシュートを流し込む

世界中が注目した試合はベルギーの圧勝

結果は前述の通り4-1でベルギーが圧勝しました。

今回のトランプ大統領の政治介入について、当然ベルギー代表の選手達もいろんな思いを抱えていたようで、

ダメ押しの4点目を決めたルカクは、ゴール後に「トランプ大統領、今度は誰に電話するんだ?」と

言わんばかりに、電話をするゴールパフォーマンスを見せました。

さらにベルギー代表の公式SNSでは、この写真を使い「Overturn this.(この結果を覆してみろ)」の

キャプションが添えられました。

引用元:【W杯】「覆してみろ」ベルギー公式SNSの強烈皮肉に世界中から称賛コメント殺到「ありがとう」「尊敬」「よくやった」 - スポーツ報知

これは、今回のバログンの出場停止を覆した問題について、トランプ大統領がFIFAの

インファンティーノ会長に直接電話して講義したことから、それを皮肉った内容でした。

この内容にSNSは大盛り上がり。「誇りだよ」「よくやった」「フットボールを救ってくれてありがとう」

「SNS担当者ナイス!」といったコメントが多数寄せられました。

果たしてアメリカ代表はどのような対応をすべきだったのか

このトランプ大統領の政治介入、ならびにFIFAの公平性を著しく欠いた異例の決定により、アメリカ代表は

史上最も応援されない開催国になってしまったと言わざるを得ません。

SNSには「バログンはベルギー戦を辞退すべきだった」との意見もありました。

確かに、"本人自ら辞退を申し出る" もしくは "アメリカ代表監督がバログンを起用しない” などの対応を

とっても良かったのでは?とも思いますが、出なかったら出なかったで「トランプ大統領と

インファンティーノ会長の顔に泥を塗った」といった声がアメリカ国内から噴出することは間違いない

でしょう。そういう意味でも、バログンが世界中から批判を浴びながらも、ベルギー戦に出場したことは

当然だと思います。

結局、アメリカ代表はトランプ大統領のわがままとインファンティーノ会長のヨイショに突き合わされ、

世界中を敵に回し、嫌われ者とされてしまった一番の被害者と言えるでしょう。

スポーツと権力は完全に切り離さないと、そのスポーツ威厳も本来の楽しさも奪われてしまいます。

最近はVAR等のテクノロジーも導入され、公平性が格段に上がりました。

しかし、判定は人が判断するものである以上、ある程度のミスはつきものであることも理解が必要だと

思います。ましてや、権力者がその権力にモノを言わせてルールを捻じ曲げるなんてことは、あっては

ならないと思います。

過去には "史上最悪のワールドカップ" と言われた開会もありましたが、今回のワールドカップもまた、

大きな問題を残す大会となってしまったのではないでしょうか。

皆さんは今回の "バログン問題" 、どう感じましたか?。

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